TOP|葛飾北斎|凱風快晴|歌川広重|おすすめ商品

A1_T1 hokusai-akahuji-1

    

光と水の世界に挑んだ、躍動の 「黒富士」 ― 葛飾北斎「山下白雨」

 山下白雨には、二つの気象が表現されている。

 一つは中腹から山頂にかけての、積乱雲が湧上がる夏の晴れ渡った空(晴れ)。 一つは裾野から下界へと続く「黒」(黒雲)に表現された、にわか雨(白雨)。右下に描かれた稲妻が、天候の急変を物語っている。

 また、北斎は二つの気象を描くことで、富士の高さ、偉容も同時に表現している。

 「赤富士」(凱風快晴)に対して「黒富士」と言われており、静と動の対照的な富士の景観となっている。

 この作品も富士を対象にした、移りゆく「光と水」の世界を描いた作品と言えよう。
 山頂には夏の強い「光」が差し、下界の雨 =「水」は、黒色の裾野の広がりが暗示している。

 大地の躍動を感じさせる作であり、富嶽三十六景中の三大名作の一つと言われている。


A3_T1 hokusai3
葛飾北斎「山下白雨」



関連記事
スポンサーサイト